頭皮のフケが発生するメカニズム
フケが出る原因は病気なの?
肩にうっすらフケが落ちていると、何だか不潔なイメージに思われてしまうのではないかと女性なら不安になるものです。
フケは、頭皮のターンオーバーに合わせて、古くなった頭皮が剥がれ落ちたからであって、誰でも起こる症状ですから心配することはありません。
しかしフケの量が大量であったり、頭皮にかゆみや炎症が起こっている場合は、頭皮ケアに注意が必要でしょう。
頭皮のフケが発生するメカニズムは乾燥が原因である場合と、過剰に分泌した皮脂が原因であることが多いのです。
乾燥が原因のフケの原因
頭皮が乾燥してしまう原因はシャンプーのしすぎや洗浄力の強いシャンプーを使用していることが多いです。
その他にもシャンプーを洗い流す時のお湯の温度が高すぎたり、紫外線にあたりすぎてしまうことも、必要な皮脂を失って頭皮が乾燥し、フケが出る原因となってしまうのです。
乾燥が原因のフケは白くてパラパラと落ちるタイプで、寒い時期になると、余計に頭皮が乾燥してしまって、この白いフケが発生しやすくなります。
頭皮の乾燥を防ぐにはまずシャンプーを見直すことから始めましょう。
頭皮に優しい弱酸性のシャンプーを使ったり、天然由来の素材で生産されているシャンプーを使ったりして、頭皮にできるだけ刺激を与えないようにすることが得策です。
その他にも紫外線防止のために帽子をかぶったり、パーマやカラーリングは頭皮にダメージを与えるので極力避けるということも重要です。

過剰分泌した皮脂が原因のフケ
皮脂が過剰に分泌してしまう原因は食生活の乱れやストレスの場合が多いです。
ストレスなどでホルモンバランスが崩れてしまうと、常在菌であるマラセチア菌が増殖して脂漏性皮膚炎を発症し、頭皮に大量のフケやかゆみを生じさせてしまうのです。
皮脂の分泌を抑えるためにはまず食生活を見直してみることが大切です。
脂っこいものや糖分の多い食事を避け、野菜や果物など、栄養バランスの良い食生活にして体の中からケアしていく必要があります。
またストレスもホルモンバランスを崩す原因となりますから、質の良い睡眠を取ったり、ストレス解消に心がけて、体の中から良い状態にするようにしてください。
皮膚科に相談すれば、マラセチア菌の増殖を抑えるために、ステロイド剤を処方されることが多く、ステロイド剤を使えば炎症を抑えることが出来ます。
薬ではなく、抗炎症作用が期待できるグリチルリチン酸が配合されているシャンプーなども良いのではないでしょうか。
しかし根本的な解決には至らないので、生活習慣の改善を心がけ、ホルモンバランスを正常にして、マラセチア菌が常在菌として悪さを起こさない頭皮環境を作るよう心がけましょう。
乾燥によるフケ(乾性フケ)
誰もが起こりうる乾性フケとは
フケがパラパラと落ちてしまう乾性フケは本当に困ってしまうものです。
フケは頭皮がターンオーバーする際に剥がれ落ちる皮膚のかけらですから、本来は気にする必要はありません。
しかし頭皮の乾燥がひどくなってしまうと、頭皮のバリア機能が損なわれて頭皮が剥がれ落ちやすくなり、白い乾性フケが出やすくなってしまうので、乾性フケが大量に発生したら注意が必要です。
頭皮が乾燥する原因は
頭皮が乾燥してしまう原因の一つは洗いすぎです。
頻繁にシャンプーをしてしまうせいで、頭皮が乾燥してしまいます。
さらに洗浄力が強いシャンプーを使っていたり、爪を頭皮に立てて、ゴシゴシ洗っていたりしても、頭皮が乾燥してしまう原因となります。
さらにパーマやカラーリングのしすぎも頭皮にダメージを与えます。
紫外線や加齢も頭皮の乾燥の原因となります。
乾燥フケの改善方法
乾燥フケを少なくするには頭皮の環境を整えることが大切です。
もし洗浄力が強いシャンプーを使っているのであれば、アミノ酸系シャンプーに変えてみることをおすすめします。
アミノ酸系シャンプーであれば低刺激なので頭皮に与えるダメージが少なくなります。
さらにノンシリコンタイプを選べば、さらに刺激が少ないのでおすすめです。
シリコンがシャンプーに入っているのは髪のツヤが良くなるからなので、頭皮環境を良い状態にするのであればシリコンは入っていなくても良いですし、そもそも頭皮環境を整えることの方が健康的な髪が生育してくれますから、シリコンタイプを選ぶ必要がありません。
シャンプーのやり方・洗い方
それからシャンプーをするときは38度前後のお湯を使い、シャンプーはきちんと手のひらで泡立ててから使用するようにしましょう。
その後シャンプーの流し残しがないように5分くらいかけてしっかりすすぐようにしてください。
髪の毛の洗い方は決してゴシゴシせず、指の腹を使って優しく頭皮をマッサージするように洗ってください。
頭皮をマッサージすることで頭皮の血行が良くなり、頭皮の環境が改善され、フケを抑えるだけでなく、元気な髪が生えてくるようになります。
どれも小さなことですが、洗い方を意識するだけで、かなり乾燥を抑えることができるのでおすすめです。
最後に頭皮の乾燥を防ぐためにオイルを使ってみることをおすすめします。
100%天然由来のホホバオイルや椿油を使って、シャンプー前に頭皮マッサージしてみてください。
3-5分かけてオイルマッサージをすることで乾燥防止になるので大変おすすめです。
精油や保湿成分がしっかり配合されているシャンプーを使うのも一つです。
皮脂の過剰分泌によるフケ(脂性フケ)
皮脂の過剰に分泌される原因
フケには白いパラパラとした乾燥性のフケと、白くて少し水気を帯た皮脂性のフケがあります。
皮脂性のフケは皮脂が過剰に分泌されることによって起こるフケで、頭皮の常在菌であるマラセチア菌の増殖が原因です。
頭皮環境が良い状態であれば、マラセチア菌が悪さを起こすことはないのですが、抵抗力が弱まっていたり、ホルモンバランスが崩れてしまっていたりすると、マラセチア菌が増殖し、頭皮上の油分や汚れなどを分解して脂肪酸を発生させ、これが頭皮に付着してしまうことで頭皮環境が悪化し、大量の脂性フケが発生してしまうのです。
脂性のフケは重度になると脂漏性皮膚炎となり、かゆみや炎症も引き起こしてしまうので、早めの対処が必要です。
皮脂の過剰に分泌される原因
皮脂が過剰に分泌される原因で多いのがシャンプーのしすぎです。
頭皮を清潔に保ちたいからといって、1日に何回もシャンプーをしてしまうと、必要な皮脂まで洗い流してしまいますからおすすめしません。
また合成界面活性剤が配合されている洗浄力が強いシャンプーも本来必要な皮脂まで洗い流してしまうので、余計に皮脂を分泌してしまうので注意が必要です。
ワックスやジェルが頭皮に残ってしまうのも毛穴に汚れが詰まってしまう原因となるので過剰な皮脂の分泌を促してしまいます。
さらにストレスや睡眠不足、食生活の乱れでホルモンバランスが崩れ、男性ホルモンが増加して皮脂が出やすくなるのも、脂性のフケが発生する原因となります。
脂性フケの改善方法
脂性フケを改善するには頭皮の環境を整えることが先決です。
1日1回のシャンプーを心がけ、指の腹で優しく頭皮をマッサージするように洗って、頭皮を清潔に保つようにしましょう。
頭皮に優しいアミノ酸系のシャンプーや天然由来のシャンプーを使って、きちんと泡立てて優しく洗うようにして、ワックスやジェルの洗い残しが無いようにしましょう。
シャンプーした後は、マラセチア菌が増殖しないようにきちんと乾かすようしましょう。
またホルモンバランスを整えて過剰な皮脂分泌を抑えるためにストレスを溜めないようにすることも大切です。
質の良い睡眠をとり、食事は栄養バランスの良いものを摂取するようにしてください。
糖質や油分の多い食事は過剰な皮脂分泌を助長してしまい、脂性のフケが出やすくなりますから、頭皮環境を良くするために、できるだけビタミンB群や亜鉛を意識して摂取するようにして、体の中から良い状態にして、頭皮環境を整えるようにしてください。
フケの原因まとめ
あなたの頭皮は乾燥していませんか?
フケは頭皮のターンオーバーで皮膚の一部が剥がれ落ちた物ですから、全く気にすることはないのですが、フケが大量に発生してパラパラ落ちていたり、髪の毛が洗髪して24時間以内に脂でベタベタしてしまうなら、それはフケ症かもしれないので、注意が必要です。
フケ症がひどくなる原因の一つに頭皮の乾燥があり、頭皮が乾燥してしまうと、お肌のターンオーバーが正常に行われないので、フケが発生しやすくなるのです。
皮脂の過剰分泌もフケの原因
もう一つフケが出やすくなる原因として、皮脂の過剰分泌があります。
本来皮脂は適度に分泌されることで、頭皮環境を正常に保ち、健康的な髪の成長を助けてくれるのですが、皮脂が大量に発生してしまうと、毛穴を塞いでしまったり、菌が繁殖してしまったりして、フケが大量に発生してしまいます。
それだけでなく、頭皮環境が悪化してしまうことで、抜け毛や薄毛になってしまうので、皮脂が過剰分泌されてフケが大量に発生しているなら、早めに対処しておくことが必要です。
シャンプー・コンディショナーの洗い残しは危険!
頭皮環境が悪化する原因はシャンプーやコンディショナーの洗い残しの場合があります。
シャンプーやコンディショナーが頭皮に残ったままになると、頭皮に刺激を与える物が残ってしまうので、かゆみや炎症などのトラブルが発生してしまいます。
またシャンプーやコンディショナーが頭皮に残ってしまうと、毛穴を塞いでしまって、分泌される皮脂量がさらに増加してしまうので、必ずシャンプーとコンディショナーは洗い流すようにしなければなりません。
シャンプーを使用する前にお湯でしっかり頭皮を濡らし、手のひらでシャンプーをしっかり泡だててから、頭皮を指の腹を使ってマッサージするように優しく洗いあげます。
コンディショナーは頭皮に直接塗布するのではなく、髪の毛に塗り込むようにしてください。
そして洗う時間は一つの部位で3-5分をかけてしっかり洗い流すようにしましょう。
紫外線は頭皮にも悪い
お肌に悪いと言われる紫外線ですが、やはり頭皮にも悪い影響を与えます。
頭皮が紫外線を浴びてしまうと、頭皮の奥まで紫外線が到達し、徐々に細胞を壊していくので、老化現象が進んでしまいます。
老化現象が進めば、もちろん頭皮環境が悪化しますので、大量のフケが発生することに繋がります。
お肌にはUVクリームを塗って紫外線からのダメージを受けないように注意しますが、頭皮の方が太陽に当たる確率が高いですから、お肌よりも余計に紫外線によるダメージを受けてしまうのです。
紫外線によるダメージのせいで、フケの大量発生だけでなく、髪の毛がパサついてしまったり、健康的な髪の毛が生えてこなくなったりするので、全体的に老けた印象を与えてしまいます。
外出する時はできるだけ帽子をかぶるようにして、頭皮や髪の毛を守るようにしてください。
パーマ・毛染めもフケの大量発生の原因
頭皮環境を悪化させる原因として、忘れてはならないのがパーマや毛染めがあります。
パーマや毛染めは直接刺激物を頭皮に塗布することになりますから、頭皮環境にダメージを与えることは言うまでもありません。
頭皮環境が悪化すれば、頭皮が乾燥してターンオーバーがうまくいかず、大量のフケが発生してしまいます。
できるだけパーマや毛染めの回数を減らすことをおすすめします。
もし白髪染めを使いたいのであれば頭皮に優しいものを使用することが大切です。
常在菌(マラセチア菌)の増加が一般的な理由
頭皮の乾燥によるフケの発生の他に、過剰な皮脂の分泌もフケの発生原因であるとお伝えしましたが、皮脂が大量に発生してしまうと、それを食料としている常在菌(マラセチア菌)が大量発生してしまいます。
マラセチア菌は通常、頭皮に何も悪いことはしない真菌の一種なのですが、大量増殖してしまうと、汗や脂を食料にして分解し、それを毛穴などに残してしまい、毛穴を塞いでしまいます。
そうなると過剰な皮脂分泌が起こり、さらにマラセチア菌の増殖に繋がるという悪循環となります。
どうも湿り気のあるフケが大量に発生したという人は皮膚科に相談して、ステロイド剤などを処方してもらってください。
真菌ですからステロイド剤を使うことで、かゆみや炎症を抑え、頭皮環境を整えることができます。
しかしマラセチア菌の増殖は生活習慣に起因することが多いので、ステロイド剤の使用を中止すると、また頭皮環境が悪化し、フケの大量発生が始まることが多いです。
生活習慣を整えること、頭皮環境を整えるためにシャンプーを変えることも大事です。
ストレスによるダメージは頭皮にも
ストレスは体に大きなダメージを与えると言われていますが、マラセチア菌の発生と関係があります。
私たちは毎日様々なストレスを抱えていて、そのストレスから体を守るためにテストステロンと言う男性ホルモンを分泌します。
このテストステロンは皮脂の分泌を増加させますから、これをエサとするマラセチア菌が頭皮上で増殖してしまうのです。
ホルモンバランスの乱れを整えよう
女性の場合はホルモンバランスの乱れがフケの大量発生に影響を与えています。
女性ホルモンのエストロゲンはお肌内部の水分を保つ働きがあるので、エストロゲンが減少してしまうと、頭皮の水分量が少なくなってしまい、乾燥してフケが出てしまうのです。
またエストロゲンが減少することで、男性ホルモンが多く分泌されてしまうので、前述したように過剰な皮脂の分泌となってしまい、これも大量のフケを発生させてしまいます。
女性の場合はストレスだけでなく、出産や更年期などの体の変化によって、ホルモンバランスが崩れやすいので、体調が変だと思ったら早めに婦人科に相談してみることをおすすめします。
不規則な食生活は髪にも悪影響
甘い物や脂っこい食事が大好きという人は当然皮脂の分泌量が増えてしまいますよね。
皮脂の分泌量を適度なものにするために、甘い物や脂っこい食事は極力避けて、野菜や果物をしっかり食べるようにしましょう。
野菜や果物に含まれるビタミンB6やビタミンAやビタミンCには強い抗酸化作用がありますし、傷ついた細胞を修復してくれる働きがありますから、より意識して摂取するようにしましょう。
感染症の可能性もあり
フケの原因は実は感染症の場合もあります。
フケの原因となる感染症は頭部白癬菌と疥癬(かいせん)があり、白癬菌は足に症状が出れば水虫と呼ばれるものです。
疥癬はヒゼンダニと呼ばれるダニが角層に寄生する感染症です。
どちらもかゆみや炎症を伴いますので、症状が出たらすぐに病院へいくことをおすすめします。
どちらも命に別状はないのですが、かゆみがひどくなると不眠症などを引き起こして体調不良に繋がるので、早めに病院で抗ヒスタミン薬や抗アレルギー剤などを処方してもらってください。
実はプロピオン酸菌とブドウ球菌と細菌のバランスの乱れかも?!
ここまでフケの大量発生の原因として頭皮の乾燥や皮脂の過剰分泌によるマラセチア菌の増殖とご説明してきましたが、最近の研究では、マラセチア菌の増殖はさほど関係がないと言われ始めています。
実はプロピオン酸菌とブドウ球菌の勢力バランスが崩れるとフケが出やすくなると言う研究結果が2016年に英国の科学誌「Scientific Reports」で紹介されました。
このようにフケが大量発生する原因は色々あるので、シャンプーの使用方法から生活習慣の見直しまで、まずは原因を探ることがフケを抑える第一歩となります。
さらに、病院で相談しつつ、自分でもできることを行っていきましょう!
頭皮のフケ改善方法
フケが出る原因とは
毎日シャンプーをしているのに、何故だかフケが出てしまうと思っているかもしれませんが、頭皮がターンオーバーをしている以上、古くなった角質が剥がれ落ちるので、フケが出ることは何もおかしなことではありません。
しかし中にはフケが出るのを気にしてしまって、1日のうち何回もシャンプーをしてしまう人がいますが、シャンプーで頭皮を洗いすぎると、頭皮に本来必要な皮脂まで洗い流してしまうので、余計にフケが出てしまいます。
誰でもフケは出るものですが、急に大量のフケが出るようになったとか、かゆみや炎症を伴っている人の場合は、頭皮がダメージを受けている可能性があるので注意が必要です。
それではフケが大量に出てしまう原因と改善方法を見ていきましょう。
洗浄力が強すぎるシャンプー
頭皮の洗いすぎは前述しましたが、毎日1回しかシャンプーをしていなくても、洗浄力が強すぎるシャンプーを使っていれば、例え1日1回しかシャンプーをしていなかったとしても残しておくべき皮脂まで洗い流している可能性が高いので、シャンプーを替えた方が良いかもしれません。
シャンプーには石鹸系と高級アルコール系、そしてアミノ酸系の三種類がありまず。
石鹸系シャンプー
石鹸系は洗浄力に優れていて、頭皮を清潔に保つには最適なのですが、洗浄力が強い分、頭皮に与えるダメージが強く、必要な皮脂まで洗い流して、髪がパサつき安くなってしまいます。
高級アルコール系シャンプー
高級アルコール系は泡立ちが良いので使いやすいのですが、石鹸よりもさらに洗浄力が高いので、頭皮環境のためには使わない方が無難です。
アミノ酸系シャンプー
アミノ酸系のシャンプーは洗浄力は他の二種類に比べると劣るのですが、本来必要な皮脂が頭皮に残ることで雑菌の侵入を防いだり、地肌を保護してくれるので、毎日使用しても頭皮に与えるダメージが少なくてすみます。
おすすめはアミノ酸系シャンプーです。
脂性の方は石鹸系シャンプーが合っているという方もいるかと思います。
洗い方と乾かし方
シャンプーをアミノ酸系に変えたとしても、頭皮に爪を立てて、ゴシゴシ洗っていては、頭皮にダメージを与えてしまうので、フケが大量発生してしまいます。
シャンプーはよくあわ立ててから使用し、頭皮を軽くマッサージするように、指の腹で優しく洗うようにしましょう。
お湯は熱すぎると頭皮が乾燥してしまいますから、38度くらいにしてしっかりすすぐようにしてください。
洗い終えた後は清潔なタオルを使って、しっかり水分を取り除き、早めにドライヤーで乾かすようにしてください。
髪が濡れた状態で放っておいてしまうと、真菌の一種であるマラセチア菌が増殖してしまうので、脂性のフケが大量発生してしまう原因となります。
さらに布団のシーツや枕のカバーも、こまめに洗って清潔に保っておかないと、シーツやカバーに繁殖している雑菌が頭皮に付着してフケの原因となりますから、寝具は清潔に保つようにしておきましょう。
紫外線によるダメージ
私たちは顔や体は紫外線防止のためにクリームを塗ることが多いですが、意外に頭皮も紫外線に晒されていることを気にしていません。
頭皮は太陽に面していることが多いので、一番紫外線によるダメージを受けていて、これにより頭皮が乾燥してしまったり、ターンオーバーが正常に働かなくなってしまったりして、フケが大量に発生してしまいます。
それだけでなく、頭皮に当たった紫外線はより深いところまで侵入して細胞を傷つけてしまいます。
そのため老化が進行し、健康的な髪の毛が生えてこなくなりますから、注意しなければなりません。
外出する時は帽子をかぶったり、頭皮用の紫外線防止スプレーをする等して、頭皮に紫外線が当たらないようにしましょう。
生活習慣を見直そう
乾燥が原因のフケも脂性が原因のフケも、頭皮の環境を整えることで改善することが多いです。
逆に言うと、いくら皮膚科に相談して薬を処方してもらっても、生活習慣が乱れていると、再発を繰り返してしまうので、治療を受けていても生活習慣を見直すことが大切なのです。
栄養バランスが取れた食事をし、質の良い睡眠を心がけるようにして、ストレスを溜めないようにしていくことが、頭皮環境を良くするために重要です。
ビタミンB群やビタミンC、亜鉛などを摂取するように心がけて、睡眠は成長ホルモンが分泌される午後10時から翌2時の間は熟睡するようにしてください。
ストレスにずっと晒される生活をしていると、男性ホルモンが多く分泌されるようになります。
男性ホルモンが分泌されると必要以上に皮脂が分泌されるようになるので、頭皮環境が悪化してしまいます。
女性の場合は出産や更年期によってホルモンバランスが崩れ、髪の育成に必要なエストロゲンが減少してしまいますから、ストレスが溜まったと思ったら、すぐに休むようにしたり、自分の好きなことをしてみたり等、自分なりのストレス解消法を見つけてください。
症状がひどければ皮膚科へ相談
フケが大量発生しているだけでなく、かゆみや炎症が強かったり、臭いがきつかったりする場合は、生活習慣の改善だけでは完治できません。
皮膚科に相談してステロイド剤や真菌剤などを処方してもらってください。
フケ改善におすすめのシャンプーは?
フケが出る原因はシャンプーの刺激が強いのかも
毎日シャンプーしていてもフケが大量に出てしまうのは、ひょっとしたらシャンプーの刺激が強すぎるのかもしれません。
シャンプーは大体3種類に分けられ、石鹸系、高級アルコール系、アミノ酸系があります。
石鹸系はナチュラル志向の人に大人気で、洗浄力が強いので、さっぱり洗いあげたい人はハマってしまうのですが、その分頭皮や髪に与える刺激が強いので本来必要な皮脂まで洗い流してしまうという難点があります。
高級アルコール系のシャンプーは洗浄力が高く、泡立ちが良いので使い心地が良いと思ってしまうのですが、実は頭皮に与える刺激が強く、使い続けていると頭皮のターンオーバーがうまく行かなくなる危険性があります。
ラウリル硫酸Naやラウレス硫酸TEA、パレス-3硫酸Na、オレフィンスルホン酸Naが配合されているシャンプーは高級アルコール系シャンプーなので、頭皮環境を整えてフケを改善したいのであれば、使用を中止した方が良いでしょう。
おすすめはアミノ酸系シャンプーで頭皮に優しく不必要な皮脂を取り除いてくれる頭皮環境を整えるにはおすすめです。
フケ症改善におすすめのシャンプーとは
フケ症を改善したいのであれば、髪が健やかに育つ頭皮環境を作ることが大切です。
フケが発生するのは頭皮の乾燥や皮脂の過剰分泌が原因ですから、頭皮の潤いが保たれ、不要な皮脂だけ洗い流し、本来必要な皮脂が残せるようなシャンプーを選ぶことが大切です。
おすすめするシャンプーはオーガニックのものや、成分が植物由来のもの、あるいはお肌の成分と同じアミノ酸系のシャンプーや刺激が少ないノンシリコンタイプのものです。
オーガニックや植物由来のものでできているシャンプーであれば安全性は高いですし、アミノ酸系であれば、洗浄力が石鹸系や高級アルコール系に比べると低いのですが、必要な皮脂は残るので、頭皮のターンオーバーを阻害しません。
シリコンは髪にツヤを与える効果がありますが、頭皮にダメージを与えるのでノンシリコンタイプがおすすめなのです。
頭皮の環境が整えば、保湿力が高まりますから、頭皮の乾燥を防いでくれますし、雑菌の侵入を防いでくれるので、マラセチア菌のような皮脂の過剰分泌を促す菌の増殖を防いでくれます。
ついついフケ症を改善したくて洗いすぎたり、髪に栄養を与えることを考えたりしてしまいがちですが、実は大元である頭皮環境を整えることが先決なのです。
次にシャンプーを購入する際は、パッケージに記載されている内容成分をきちんと確認して、頭皮に刺激の少ないシャンプーを選ぶようにしてください。
そしてそれを使って、頭皮をマッサージするように優しく洗い上げるようにしてください。
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