頭皮のにおいの原因は、頭皮から出る汗や油が角質として頭皮に張り付き、においを発するためです。
においの強弱には個人差がありますが、特に汗っかきの人はにおいが強くなりがちであり、周囲から敬遠されるぐらいの臭いを発してしまう場合もあります。
頭皮のにおいの予防策としては、まず第一に毎日しっかりシャンプーをして洗髪する事です。
特に重要なのは朝起きてからシャンプーをする事です。
夜にシャンプーをし、朝は特に何もしないという人は多いですが、夜寝ている間も頭皮からにおいの原因となる汗や油は出ています。
夜は寝ているだけなのでこうした臭いの原因は発生しないと思い、シャンプーをせずにいると、日中になり臭いが強くなってしまうケースがあります。
朝シャンプーを行うのは時間的にも厳しいという人も、頭を水で洗い流すぐらいの事はした方が良いでしょう。
第二の予防策としては、常にハンカチを持ち歩き、日中時間がある時に適宜汗を拭き取る事を行う事です。
頭皮から出る汗や油は、時間が経過すればするほど臭いが強くなるので、臭いがきつくなる前に吹き取る事により、臭いを抑制する事が出来るのです。
ハンカチがない場合は、ティッシュなどを活用すると良いでしょう。
頭皮がクサイのはなぜ?そのメカニズムは
頭皮が臭うメカニズムとは
若い頃は気にならなかったのに、40歳を過ぎてからというもの、どうも自分の頭の臭いが気になるという人は、ひょっとしたら皮脂の分泌量が増加しているのかもしれません。
皮脂の分泌は若い頃でも当然起こりますから、皮脂の過剰分泌と頭皮の臭いは因果関係がないと思いがちですが、実は大いに関係があります。
私たちの体の中には抗酸化物質があり、若い頃には大量に体内に存在しているのですが、年齢を重ねてくると次第に減って行きます。
すると体の中が酸化しやすい状態になるので、体が錆びる、つまり老化が進んでしまいます。
体の酸化が進むと、皮脂の中にヘキサデセン酸という物質を多く含むようになるのですが、ヘキサデセン酸は脂肪酸の一種で、常在菌がこのヘキサデセン酸を分解することで、ノネナールという物質を発生させます。
ノネナールとは加齢臭の原因物質ですから、40歳を過ぎて体が酸化した状態になってしまうと、過剰に皮脂を分泌してしまうごとに加齢臭が発生しやすくなってしまうのです。
このメカニズムは頭皮でも同じで、頭皮には常在菌としてマラセチア菌やブドウ球菌などの常在菌が存在しているですが、体内のバランスが崩れると常在菌の増殖が始まります。
一方過剰な皮脂も分泌されると、皮脂の中にヘキサデセン酸が含まれていれば、それを常在菌が食べて分解することで、ノネナールが発生し、頭皮が臭ってしまうのです。
頭皮が過剰に皮脂を分泌してしまう理由
頭皮には皮脂線が沢山あるので、常に皮脂が多く分泌されています。
通常、皮脂は頭皮には無くてはならない存在で、皮脂があることで頭皮がカバーされ、一定の水分や油分を蓄える事ができ、頭皮が健全なターンオーバーを行う事ができます。
しかし過度なストレスに晒されたり、脂っこいものや甘いものを食べ過ぎてしまう生活が続いたり、質の良い睡眠が取れなかったりすれば、過剰な皮脂の分泌に繋がってしまいます。
また体が栄養不足になったり、運動不足になったりすることで、頭皮の血行が悪化し、さらに栄養が行き渡らなくなると、頭皮のターンオーバーが早くなって未熟な皮膚が早いスピードで剥がれ落ちてしまうので、頭皮が乾燥しがちになるので、過剰に皮脂が分泌されてしまいます。
頭皮が臭う原因は皮脂の過剰分泌が多大に関係しているので、まずは生活習慣を見直して、皮脂の過剰な分泌を抑える事が大切です。
悪い循環を断ち切るために、まずは頭皮が健全なターンオーバーになって、常在菌のバランスも整っている、良い頭皮環境を整えましょう。
そのためにはまずはシャンプーを変えてみるとよいと思います。

頭皮が臭くなる原因は
女性の頭の頭皮は意外に臭い!
高価なシャンプーやトリートメントを毎日使っていても、なぜだか頭皮の臭いが気になるという人は多いのではないでしょうか。
自分の頭皮を指やタオルでこすってみた後、それを嗅いでみて、臭いがきつい様でしたら、頭皮に何か問題があるのかもしれません。
特に40歳を過ぎた頃から、男性に限らず、女性でも頭皮の臭いが強くなる傾向にあり、頭皮の臭いの原因を突き詰めていくと、「皮脂の過剰分泌」に起因していることが多いのです。
そこで頭皮の臭いの原因となる皮脂の過剰分泌を誘発する条件について、ご紹介します。
日常気にせずに行っている行為が、皮脂の過剰分泌を引き起こし、頭皮の臭いを発生させているので、この条件についてきちんと把握していきましょう。
常在菌の繁殖が頭皮の臭いを発生する要件の一つ!
どんな人でも、頭皮にはマラセチア菌やニキビ球菌、ブドウ球菌などの常在菌がおり、常日頃は問題なく存在しています。
もともと皮脂は頭皮にとって重要で、ご紹介した常在菌がリパーゼという消化酵素を使って皮脂を分解して脂肪酸を作り、汗と混じり合うことで、バターの様な状態になって、頭皮を保湿してあらゆる外敵から守ってくれます。
しかしストレスが溜まったり、生活習慣が乱れたりすることで体内のバランスが崩れてしまうことや、シャンプーのしすぎで本来必要な皮脂まで洗い流してしまったりすることによって頭皮のバリア機能が低下してしまってこれらの常在菌が増殖し、頭皮に炎症やかゆみ、フケの大量発生を引き起こしてしまいます。
頭皮にトラブルが発生してしまうと、どうしても頭皮が気になってしまうので、もっとシャンプーをして清潔な状態に戻そうと思い、さらに頭皮を洗い過ぎてしまいます。
頭皮を洗い過ぎてしまうとさらに乾燥が進んでしまうので、頭皮は自分を保護するために、余計に皮脂を過剰に分泌してしまいます。
すると皮脂を食べる常在菌がさらに増殖し、頭皮における常在菌のバランスが崩れてしまうので、さらに大量の皮脂を発生させてしまうという悪循環を生み出してしまいます。
常在菌が増えてしまうと、臭いを発生させる原因となる脂肪酸を多く生み出してしまいます。
この脂肪酸の一種にヘキサデセン酸というものがあり、ヘキサデセン酸は若い頃にはあまり発生しないのですが、40歳を過ぎてくると発生率が増加していきます。
ヘキサデセン酸を含んだ皮脂を常在菌が分解することで、臭いの元となるノネナールという物質を発生させてしまいますから、まずは常在菌のバランスを保つ様にして、加齢臭の原因物質であるヘキサデセン酸を分解させないことが大切です。

中高年は皮脂の酸化で臭いが発生する
活性酸素という言葉を聞いたことがあると思いますが、私たちの体にはウィルスや細菌などから身を守るために抗酸化物質が体内にあります。
しかし抗酸化物質が正常な細胞を攻撃するようになると、体が錆びてしまって老化が進行してしまいます。
若い人の体には抗酸化物質が多く存在しているので、錆びにくい(酸化しにくい)のですが、年齢を重ねてくると、どうしても抗酸化物質が少なくなってしまうので、体が錆びて(老化して)しまうのです。
これが頭皮にも当てはまって、実は頭皮に分泌される皮脂の中のヘキサデセン酸の量が若い頃なら、抗酸化物質のおかげで少ないのですが、加齢によって抗酸化物質が少なくなると、皮脂中のヘキサデセン酸の量が増えてしまうのです。
前述したようにヘキサデセン酸を常在菌が分解することで、臭いの元となるノネナールが発生してしまいます。
頭皮が臭わないようにするにはヘキサデセン酸を含む皮脂の分泌を防ぐことが必要です。
では若い人であれば、抗酸化物質が大量にあるから、頭皮が臭くなることはないかといとそんな事はありません。
動物性たんぱく質や脂っこいもの、甘いものを多く食べる人であれば、若い人でも体が酸化してしまいがちなので、当然皮脂の中に存在するヘキサデセン酸の量も増えてくるわけです。
体を酸化させないためには、緑黄色野菜や果物、あるいは魚介類など抗酸化作用の強い食品を意識して、栄養バランスの取れた食生活にすることが大切です。
体の不調からくる皮脂の過剰分泌
頭皮の皮脂の過剰分泌は体調に大きく関わりがあります。
例えば、食生活が乱れていたり、ストレスが溜まっていたりすると、皮脂が多く分泌されて、この中にヘキサデセン酸が多く含まれていれば、頭皮が臭くなってしまいます。
ストレスが溜まってしまうと男性ホルモンの一種であるテストステロンが優位になるので、皮脂を過剰分泌させてしまいます。
さらに女性の場合は、出産や更年期障害に起因するホルモンバランスの崩れも、相対的に男性ホルモンが優位になるので、皮脂を過剰に分泌してしまうことに繋がります。
例えば妊娠中は女性ホルモンの一種であるエストロゲンが母乳を作るために多く分泌されます。
このエストロゲンは女性や胎児の体を守るだけでなく、健康的な髪の毛を育てるという働きがあるのですが、出産して2日後くらいから、エストロゲンの分泌量が急激に減少してしまいます。
そのため女性の体の中では、一時的に男性ホルモンが優位になり、皮脂が過剰に分泌されてしまうのです。
また更年期障害もエストロゲンの分泌量が減少してしまうので、相対的に男性ホルモンが優位になり、過剰に皮脂が分泌されてしまうのです。
皮脂が過剰に分泌されることで、皮脂の中に含まれるヘキサデセン酸が分解されて頭皮の匂いがきつくなるのです。
頭皮に汚れが残ったままになっている
オシャレのために整髪料やワックスなどを使用する人が多いですが、これらの整髪料やワックスがシャンプーで洗い残すと、汚れとなって頭皮や毛穴に付着してしてしまいます。
この汚れが頭皮や毛穴を塞ぐことで頭皮環境が悪化していき、常在菌の増殖に繋がります。
常在菌の増殖がひどくなると、頭皮のターンオーバーがうまく働かなくなり、頭皮の細胞が未成熟のままで剥がれ落ちてしまうので、常に頭皮が乾燥しがちな状態になっていきます。
この状態が続くと頭皮を守るために皮脂が過剰に分泌され、さらに常在菌が増えるという悪循環が発生します。
こういう負のサイクルにハマることで、またヘキサデセン酸が分解されて臭いを発生させるのです。
女性でも中高年になると出てくる加齢臭の仕組み
最後にご紹介するのが加齢臭です。
おじさんの悩みのようなイメージがあるので、女性なら「自分は関係ない!」と言いたいところですが、実は男女共40歳を過ぎた頃から加齢臭が出始め、60代になると急激に強くなることが分かっています。
加齢臭の原因はやはり前述したようにヘキサデセン酸が分解されることによって生じるノネナールです。
男性の方が女性よりも加齢臭がきついのは、分泌される皮脂量が多いからですが、女性でも中高年になって食生活が乱れていたり、ストレスが溜まっていたりすると、皮脂の分泌量が増えるので、ヘキサデセン酸の働きにより、加齢臭が発生するリスクが高まります。
特に頭皮はTゾーンの2倍の皮脂を分泌する所ですから、加齢臭が出やすい部位なので注意が必要です。
しかしながら、「もう年だからしょうがない」と諦めず、錆びない体を作ることで、加齢臭を少なくしていくことはできますから、生活習慣や食事内容を見直すようにしてみてください。
頭皮の臭いを改善方法
なぜ頭皮は臭うのか?
自分の頭皮を指でこすってみて、その指を嗅いでみると、意外に臭いと思って驚いたことはありませんか?毎日シャンプーしているのに頭皮が臭ってしまうのは、皮脂の分泌量が関係しています。
頭皮にはブドウ球菌やマラセチア菌などの常在菌が存在していて、これらの常在菌は通常私たちを攻撃することはありません。
常在菌は分泌された皮脂を食べることによって、脂肪酸という物質を発生させます。
ただ年齢を重ねていくと、体の中が酸化しやすくなっているので、皮脂の中にヘキサデセン酸というものが含まれる割合が高まってきます。
若い頃であれば、体内に多くの抗酸化物質を持っているので、体が酸化しにくいため、このヘキサデセン酸があまり含まれないのですが、40歳を過ぎて体が酸化してくると、どうしても皮脂の中にヘキサデセン酸が多くなるので、常在菌に分解されることでノネナールという物質が発生しやすくなります。
ノネナールは加齢臭の原因となる物質ですから、40歳を過ぎた頃から頭皮がとても臭うようになるのです。
頭皮が臭うのは年齢のせいだと諦めるのは簡単ですが、皮脂の過剰な分泌や体が酸化することを防ぐことで、頭皮から漂う加齢臭を抑える事ができます。
それでは頭皮の臭いを解消する方法を見ていきましょう。
ストレス解消と食生活の見直しが大切
加齢臭の原因物質ノネナールの発生を食い止めるには、前述したように、過剰な皮脂の分泌を抑える事が有効です。
過剰な皮脂の分泌を導いてしまう原因は過度なストレスで精神的に参ってしまっていたり、食生活が乱れていたりする事が挙げられます。
ストレスが溜まると体の中では抗ストレスとして男性ホルモンを多く分泌してしまいます。
男性ホルモンは皮脂の分泌を促してしまいますから、ストレスを感じたら、自分なりのストレス解消方法を実践する事が重要です。
皮脂の過剰分泌を抑制させるには食生活の見直しも大切で、例えば動物性たんぱく質を多くとっていたり、揚げ物や甘いものを食べている人は、皮脂を分泌しやすくなるので、なるべくそのような食品は避けるようにしましょう。
体が酸化しないように緑黄色野菜や果物やアスタキサンチンを含む魚介類等を食べるようにしましょう。
頭皮の臭いの原因になるのはノネナールだけでなく、腸内の悪玉菌が生成するアンモニアも臭いの元になりますから、腸内環境を整えるために食物繊維を多く含む食品を摂取するようにしましょう。
毎日使っているシャンプーを変えてみよう
洗浄力が強いシャンプーは洗い上がりがスッキリするので頭皮環境に良いと思いがちですが、洗浄力が強すぎるために本来必要な常在菌や皮脂まで洗い流してしまい、頭皮を乾燥させているかもしれません。
頭皮が乾燥してしまうと、バリア機能が落ちて紫外線などの外敵の侵入を防ぐ事ができませんし、またターンオーバーが早くなることで、頭皮が過剰に皮脂を分泌させてしまうので、実は頭皮にとって洗浄力の強いシャンプーは逆効果である事が多いのです。
高級アルコール系シャンプーにはラウリル硫酸ナトリウムをはじめとする頭皮に刺激が強い成分が配合されているので、使用を続けることで頭皮の常在菌のバランスが崩れ、皮脂を過剰に分泌するようになり、頭皮環境が悪化してしまいます。
頭皮環境を健やかに保つためには頭皮に優しいアミノ酸系シャンプーやノンシリコンのシャンプーを使うようにしましょう。
アミノ酸系シャンプーの見分け方は「ココイル~」とか「~ベタイン」という成分が配合されているシャンプーですから、購入前に内容成分を確かめるようにしてください。
頭皮の臭いにおすすめのシャンプーは?
頭皮の臭いを改善するにはシャンプー選びが大切
市販のシャンプーには多くの添加物が配合されています。
例えば安価で洗浄力の強い高級アルコール系シャンプーには石油系の界面活性剤や合成着色料、香料、鉱物油、パラベン等が配合されており、毎日使用することで頭皮にダメージを与えていきます。
特に石油系界面活性剤は頭皮の環境だけでなく、頭皮を通して体に悪影響を及ぼす危険性があるのですが、洗浄力の強さから多くの市販のシャンプーに使用されています。
まずは一度、自分の使用しているシャンプーの内容成分をチェックして、頭皮や体にダメージを与える成分が入っているかどうか確認してみてください。
ちなみにラウリル硫酸ナトリウムやラウレス硫酸アンモニウム等が配合されているシャンプーは高級アルコール系シャンプーですから、できるだけ早く使用を中止した方が良いです。

おすすめはアミノ酸系シャンプー
頭皮の臭いを改善するためには頭皮環境を整える事が先決で、それには頭皮に優しいアミノ酸系シャンプーを選ぶようにしてください。
ココイルグルタミン酸やラウロイルグルタミン酸などと表示されているとアミノ酸系シャンプーです。
しかしアミノ酸系シャンプーと謳っていても、実際は1種類しか配合していないものもありますから、成分表示をチェックして、アミノ酸の種類が多く配合されているものを選ぶようにしましょう。
アミノ酸系に加えてノンシリコンであれば、さらに頭皮に与えるダメージが少なくて済むのでおすすめです。
シリコンは髪の毛にツヤが出るので好きな人も多いのですが、毛穴を詰まらせる危険性があるので、避けた方が無難です。

植物由来のものが配合されているとさらに安心
アミノ酸系かつノンシリコンで、その他の成分が植物由来のものであれば、さらに頭皮が健やかに保たれるので頭皮の臭い改善に役立ちます。
オーガニック成分や植物エキスが配合されているものは頭皮に優しいのはもちろん、ミネラルや酵素などを含んでいるので、頭皮を健康的に保ってくれます。
さらに頭皮を元気にするために、ヒアルロン酸やセラミド等保湿効果が高いものや、バオバブ種子油やモンゴンゴオイルなど保湿効果だけでなく、髪や頭皮に栄養を与えたり、紫外線など外敵からの攻撃をブロックする効果が高いものを選べば、頭皮を綺麗に保つだけでなく、より頭皮を健康にしてくれて美しい髪の毛を育てる土壌を作る事ができるのでおすすめです。
臭いの改善だけでなく、輝くような美しい髪の毛を再生するのに役立ちますから、シャンプー選びは慎重にしていきましょう。

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